育てる?育つ?
プレイバック・シアターをいろいろな人といろいろなところで行っていますが、最近はプレイバックの実践家を育てることにも、多くの時間とエネルギーを注ぐようになってきました。
かれこれ20数年前、僕がその時一緒に仕事をしていた師匠に(その人は研修の講師であり、セラピストでありました)「研修やワークショップで忙しいのに、若い人を育てることにエネルギー注いで、大変じゃないですか?それで何か得られるものがあるわけでもないのに」と生意気な青年がたずねると、「育てることは、自分の成長になるんだよ」と師匠は答えました。「ふーん」その時はその意味を理解できなかったのですが、今はちょっと分かるようになりました。
実際にプレイバックの実践家を育てようと、そういった場をつくってみると、これまた難しいのです。あれやこれややってみても、それは思い通りにはいきません。その人その人の想いや考えていることがあります。教えよう教えようとすると、逆に上手くいかないことのほうが多いのです。
特にプレイバックは芸の世界のようなもので、その人なりのものをつくりだすことが大切です。僕のやり方を押し付けても意味がありません。
僕自身が試行錯誤しながら僕なりのものを創ってきたプロセスがあるように、ひとりひとりのプレイバックを創りだす試行錯誤、悪戦苦闘を経験できる場を提供するしかないのかな。育てることはできないけれど、ともに育つ場はつくることはできるのかな、と思います。
そして僕自身がもがきながら新しいものを生み出す、それを一緒に経験することで、お互いに成長できる、そんな経験をたくさんさせてもらっています。
少なくても僕自身がつねに新しいものに挑戦し、成長していないと、人に何かを伝えることはできないのです。
現在は、プレイバック・シアター実践リーダー養成プロジェクト5期生のみなさんと、学び合う場をつくっています。
もう少ししたら第6期の募集を始めます。
NPOプレイバック・シアターらしんばん
理事長 羽地朝和