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企業におけるプレイバック・シアターの実践と考察
企業におけるプレイバック・シアターの実践と考察~ プレイバック・シアターは企業に何を提供できるのか? ~
プレイバック・シアター研究所 主催 実践リーダー養成プロジェクト 第4期 卒業論文
富士ゼロックス株式会社 人事部人材戦略グループ 組織力強化センター 河野 朝子

—- 運営準備 -

 集客活動と並行して行ったのは、当日を一緒に運営する仲間の体制づくりと、当日の環境面の準備です。

 体制づくりとしては、当日の内容や流れだけでなく、実践の目的(どんな場にしたいのか)をしっかり共有してお互いの認識を合わせること、そのうえで、あらかじめ役割分担をしておくことが成功の秘訣です。

 また、環境面については、会場内の備品も含めてヌケモレのない準備が必要です。万一、当日になって環境に不備があると、限られた時間の中で思わぬ工数をとられ、そこから足並みの乱れにつながり、結果としてワークショップの品質に影響が出ます。慣れている人も、ここは抜かりなく臨みたいところです。

 ここで、今回の実践において、実際に行った準備について振り返っておきます。

【実践のための準備事項】
1.仲間の体制づくり:
 ・当日の実践リーダー(全体管理・運営事務局)、コンダクター(ワークショップの進行役)、
  運営スタッフ数名(アクター、ミュージシャン役)を確保する。
 ・事前にミーティングを設け、企画の目的、参加者の概況と会場環境、当日の流れについて情報共有する。
  それをふまえ、当日の役割と準備の役割を分担する。

2.当日の環境面の準備:
 ・会場の確保・・・ワークショップ会場 兼 打ち合わせ・ウォーミングアップのためのスペース
 ・会場内備品の確保・・・椅子、ミュージシャン用机、受付机、色布をかけるハンガー
 ・当日の会場設営・・・机をたたみオープンスペースにして、椅子で大きな輪をつくる
 ・運営用文具の用意・・・胸名札用シール、名前を書くカラーペン
 ・劇の小道具の用意・・・色布と楽器
 ・アンケート用紙の用意
 ・一般のワークショップのチラシ・・・もっと体験したい方へ他の機会を紹介する

 以上が今回実施した運営準備ですが、早めに仲間を募り、事前に打ち合わせも行えたため、とても順調でした。
コンダクターは、羽地先生、運営スタッフは、太田先生とエルプロ4期の宮崎さん、そしてNPO法人「プレイバック・シアター らしんばん」の丸さんの3名、実践リーダーは私自身がつとめるという体制が組めました。良い仲間に恵まれたことに心から感謝しています。

 モノの準備もさることながら、一番大事だと感じた準備は、当日のウォーミングアップです。なぜなら、第2章でも紹介したとおり、運営スタッフ全員が「ニュートラル」な状態をつくっておくことが大切だからです。

とくに、平日夜間のワークショップでは、スタッフは日中それぞれの仕事をやっていて、異なる環境から多様なものをしょったままやってきます。スタッフの中には、初めての会場に緊張する人もいるかもしれません(今回のケースでは、仲間の1人は小学校の先生で企業のオフィスという環境に最初は緊張していたようです)。

そこで、スタッフ同士で心身ともにリラックスし、昼間の喧騒を忘れ、今、ここに集中し、お互いの“息を合わせる”ための時間が必要なのです。そうすることで、心に余裕をもって参加者を迎えられ、演技にも冴えが出るのです。

 このために、今回の実践では、19時開始のところ、スタッフは2時間前の17時に集合、30分打ち合わせ、20分ほどで会場設営を済ませ、ウォーミングアップを30分たっぷり(身体のストレッチ、サウンド&ムーブメント、動く彫刻をした後、ストーリーを一つ)とって、予定の15分前には、参加者の皆さんのお迎えを始められました。 

なお、今回の実践のように何らかの研究を兼ねて実施する場合は、参加者の印象として何を観察したいのかをあらかじめよく練り、それにふさわしいアンケートフォームを作成するとよいでしょう。

 ・Next 当日の流れ>>

目次案内
  第Ⅰ章 プレイバック・シアターとの出会い
   プレイバック・シアターとの出会い / プレイバック・シアターってどんな劇?

  第Ⅱ章 プレイバック・シアターの基礎知識
   プレイバック・シアターの成り立ち / バラエティに富んだ表現手法 / リチュアル(枠組み) / 肝心要のウォーミングアップ

  第Ⅲ章 企業における、プレイバック・シアターの実践
   実践リーダー養成プロジェクト / 実践活動の企画 / 集客活動 / 運営準備 / 当日の流れ

  第Ⅳ章 プレイバック・シアターの可能性 ~ プレイバック・シアターは企業に何を提供できるのか? ~
   企業での実践を終えて(参加者の反応と効果) / プレイバック・シアターに私が託したいこと / おわりに

  - 参考資料 -
   1.実践活動の企画書 / 2.チラシ-#1 (グリーン、片面) / 3.チラシ-#2 (ピンク、両面)
   4.実践記録 / 5.参加者用アンケートフォーム / 6.アンケート集計結果

  - 参考文献 -
   ジョー・サラ 著 『プレイバック・シアター 癒しの劇場』 (社会産業教育研究所、1997年)
   プレイバック・シアター研究所(羽地朝和、太田華子) 実践リーダー養成プロジェクト 合宿記録
   NPO法人プレイバック・シアターらしんばん アクティングコース ハンドアウト

Copyright 2006 © プレイバック・シアターらしんばん. All rights reserved.
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