「象のささやき・蟻の恫喝」活動中!

全5回で「象のささやき・蟻の恫喝」というワークショップを詩人のくじらちゃんと一緒にやっています。

二人ともふだんはなかなかやれないけどずっとやってみたかった実験的な試みを行うものです。
8月30日に第3回目を行いましたが、くじらちゃん担当でした。
二人組になって相手の話し言葉の接続詞や語尾だけを拾い上げて、声にする、という活動をやりました。
相手がよくする言い回しをただ声にするだけですが、これがその人そのものを表していて、話している内容がわからなくてもその人の言葉を聞いたような気持ちになりました。
「〜なんだよね〜」「〜だったんだ〜(笑)」「ほんなら!」「そんでぇ〜」
これらを拾い集めてみると、話し手が目の前の相手と今どんな関係を紡ぎたいかが見える気がします。

次回は私の担当です。漢詩を自分の言葉に超訳する宿題を出しています。これがまた、本当に興味深いのです!土地言葉がある人はその言葉で。なるべく日常に使っている言葉に直してもらいます。たとえ関東の人でもそれを誰に言うのかで、言い回しが変わりますし、そもそも漢詩をどんなふうに解釈したかで変わっていきます。

日頃自分が使っていることばを意識する、評価せず、ただただ意識する。
言葉の使い方はその人そのものを表すのだな、とつくづく思います。
大人も子どもも「正しさ」を一度脇に置いて、いいことなんか言わなくても、役に立つ言葉なんか言わなくても、その人が日常に使っている言葉をあらためて聞き直す場を作ることは、今とっても必要な大切な時間なのではないかと思います。

単発参加もOKです!ただし今回は宿題があるのでお早めに。

(岩橋由莉 2021/09/01)

【オンライン】象のささやき・蟻の恫喝【夏の実験ワークショップ】