with/afterコロナからBeyondコロナへ

毎年8月に食品メーカーK社の新任管理職研修を担当しています。

その年に管理職に昇進した各部門の精鋭たちが合宿で集い、学び合い、ビジョンを語り合います。初日の夕方から参加される社長に、各グループが「組織の問題とその解決策」をプレゼンテーションし、それに対して忌憚のないフィードバックを社長が返します。夜の懇親会でビール瓶を片手に社長が各テーブルをまわり、若手管理職と熱く語り合う姿が印象に残るこの合宿を毎年楽しみにしているのですが、今年はホテルの会議室で通い形式での実施となりました。
緊急事態宣言が続くなかで、感染対策に細心の注意を払って首都圏の人は集合し、地方の工場勤務3名はオンラインで参加しました。研修担当者の、この研修は合宿は無理でもせめて集合で実施したいという意気込みが実を結び、今年も活気に満ちていました。残念ながら懇親会はありませんでしたが、社長のフィードバックは直球ストレート、真剣なものでした。

昨年の今頃に「with/Afterコロナ〜」というテーマでいくつか原稿を書きました。あれから1年が経ちましたが、状況はafterではなく未だ混迷しています。この状況だからこそ、見失ってはいけないことは何なのか、そもそも大切なのは何か、この状況を乗り越えてどうなりたいのか、を立ち止まって確認することが求められます。
組織の人材開発が果たすべきことを見失わずに企画されたこの研修で、若手リーダーは自分の成すべきことや目指す姿を描き、それを共有して、ビジョンの実現を確認し合いました。

▲研修会場からパラリンピックが行われている国立競技場が見えました

(羽地朝和 2021/09/08)